大阪府仏教青年会: コラムアーカイブ
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「コラム」一覧

大阪府佛教青年会主幹全日本仏教青年会主催の全国大会(詳しくはお知らせ参照)も

終わり、記念の会報誌の編集作業に入っております。

 会報誌の原稿を書いていますと、東日本大震災の事が至る所に出てまいります。

それだけ、東北の皆様はもとより日本全体に与えた影響は凄まじかったんだと、改めて考えさせられました。

 

 会報誌の原稿に使用するために、東日本大震災の現在の死者数、行方不明者数、避難者人数を知りたくてパソコンで検索いたしました。

しかし、出てきません・・・私の調べ方が悪かったのかもしれませんが・・・すぐにタイムリーな数字が出てくると思い検索したのですが、出てくるのは2年目の数字ばかりでした。

ふと、風化という文字が頭をよぎりました。いいえ風化するほど前へ進んでません。我々の心の中にも、まだ強烈に当時のそして被災直後の光景が脳裏に焼きついています。

しかし、これが小さな一歩なのかなと少し寂しく感じました。

我々、一人一人は本当に無力な存在です。

しかし、我々一人一人が、震災の事、震災で亡くなられた方、被災された方の事をずっと忘れず、後世に伝えて行く。祈り続ける事は疎かにしてはなりません。

一人一人できることをやりましょう。忘れない事、思い出す事、伝える事、祈る事

 

東日本大震災 鎮魂の誓い

「共に悼みます 失われた命を」

「共に祈ります 別れた命の安らぎを」

「共に忘れません その輝いていた命を」

「共に縁(よ)り添います 同じ命を生きる証に」

 

 

東日本大震災追悼慰霊復興祈願法要・復興イベント『音と祈り、未来への光』

主催全日本仏教青年会より

 

私たち大阪府仏教青年会は、3月発災以来、大阪として僧侶として何ができるかということを考えつつ、加盟している団体である全日本仏教青年会(以下、全日仏青)の様々な活動を支援すると共に、個々独自で、また宗派、市区地域とともに行動して参りました。発災当初より「私たちに出来ることをしなくては」と多くの声が集まりました。しかし、大阪という被災地から遠い地域性を持ちながら何ができるのかということ‥これが一番の課題でした。全国組織と東北現地組織との連携の中、会をあげて応援して参りました全日仏青の活動内容を以下にご報告いたします。

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「東日本大震災救援・復興活動と今後の展開について」

◆現在までの動き

①現地活動について

3/14 茨城県石岡市・小美玉市 災害ボランティアセンター運営支援。津波被害のあった大洗町、水戸市内を現況確認。大洗がひどい。県社協事務所にて協議。
3/16~17 大洗町にて活動。炊出し・物資配布の補助。災害ボランティアセンター運営支援。ボランティアセンター立上げ。
3/19 つくば市 パルシステム倉庫にて救援物資積込。
3/20 北茨城市・高萩市 災害ボランティアセンター運営支援(県社協職員と共に)。
3/22 日立市・大洗・北茨城 災害ボランティアセンター運営支援。ボランティアセンター立上げ(北茨城)。
3/25 北茨城 災害ボランティアセンター運営支援。茨城・東京僧侶の活動をコーディネート。
3/26 福島市・相馬市・国見町 災害ボランティアセンター運営支援。
3/31 北茨城・いわき市・福島市 災害ボランティアセンター運営支援。
4/1~4/6 南相馬市鹿島区社会福祉協議会災害ボラセン運営支援 ボランティアセンター立上げ。全国社会福祉協議会から派遣。
4/14~4/15 いわき市災害ボラセン。
4/14 天台宗東京青年会活動。コーディネート。
4/17~4/23 南相馬市原町区社会福祉協議会災害ボラセン運営支援 ボランティアセンター体制変更。 全国社会福祉協議会から派遣。
4/19~4/20 曹洞宗茨城県青年会 福島県内で活動。コーディネート。ガレキ片付け・行茶(傾聴)。
4/27~4/28 いわき市災害ボラセン 。
4/27真言宗智山派青年会現地災害対策本部に挨拶(島本事務局長活動)。
5/7~5/10  いわき市災害ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
5/9~5/11 埼玉県仏教青年会活動。コーディネート。ガレキ片付け・行茶(傾聴)。
5/12 いわき市災害ボラセン 行政・社協・NPOとの連絡会議出席。
5/16~5/21 いわき市災害ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
5/16~19大阪浄土宗寺院活動。コーディネート。建設業者・瓦屋同行。
5/18 埼玉浄土宗寺院活動。コーディネート。地元いわき浄土宗寺院と共に情報交換。
5/19  行政・社協・NPOとの連絡会議出席。
5/20  いわき曹洞宗活動。コーディネート。行茶(傾聴)。
5/25~5/28 いわき市災害ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
5/26  行政・社協・NPOとの連絡会議出席。
5/27  地元いわき曹洞宗活動。コーディネート。行茶(傾聴)。
5/31~6/3  いわき市災害ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
6/2   栃木曹洞宗+ いわき曹洞宗活動。コーディネート。行茶(傾聴)行政・社協・NPOとの連絡会議出席。
6/5~6/11  いわき市災害ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
6/8  神奈川仏青活動。コーディネート。ガレキ片付け2か所。
6/9   行政・社協・NPOとの連絡会議出席。
6/10  いわき曹洞宗活動。コーディネート。行茶(傾聴)。
6/14~6/16  石巻・南三陸・気仙沼、盛岡、郡山を視察。特に宮城県の気仙沼ボラセンやSVAボラセンを視察。
6/16  行政・社協・NPOとの連絡会議出席。
6/20~6/24 いわき市災害ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
6/22  大阪浄土宗活動。コーディネート。仮設住宅支援。
6/23  浄土宗活動(地元+埼玉)。コーディネート。行茶(傾聴)。行政・社協・NPOとの連絡会議出席。
6/24  いわき曹洞宗活動。コーディネート。行茶(傾聴)。
6/29~6/30 いわき市災害ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
6/30 行政・社協・NPOとの連絡会議出席。
7/6~7/8  いわき市災害ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
7/7 行政・社協・NPOとの連絡会議出席。
7/6~7/7 神奈川仏青活動。連絡調整。南相馬市避難所。行茶(傾聴)。
7/27~7/30 いわき市災害ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
7/28 行政・社協・NPOとの連絡会議出席。
7/30 流しそうめん・かき氷のイベント。キリスト教団体主催。
8/4~8/5  いわき市災害ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
8/4  行政・社協・NPOとの連絡会議出席。金山・只見町VCへの資機材積込。
8/19 神奈川仏青活動。連絡調整。いわき市仮設住宅集会所。流しそうめん・かき氷。
8/30~9/1 南相馬市・いわき市災害ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
8/30 南相馬市仮設住宅集会所。福島天台宗活動。立会い。行茶(傾聴)。
8/31 いわき市。いわき曹洞宗・浄土宗・真言宗智山派代表者と会食。今後の協力を依頼。
9/1  行政・社協・NPOとの連絡会議出席。
9/7~9/9  いわき市災害ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
9/7 いわき市仮設住宅集会所。高野山真言宗が活動。連絡調整。立会い。行茶(傾聴)。
9/8 南相馬市仮設住宅集会所。関西天台宗と福島天台宗が活動。連絡調整。行茶(傾聴)。
9/22~9/23  いわき市復興支援ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
9/23 ゴスペルライブ。連絡調整。立会。行茶交流。
9/30~10/1いわき市復興支援ボラセン 全国社会福祉協議会から派遣。
10/21~22,28~29,11/4~5,11~12,18~19,25~26曹洞宗宗務庁共済会が毎週活動。いわき&南相馬。連絡調整。行茶(傾聴)。
10/24~25 融通念佛宗活動。連絡調整。行茶(傾聴)。いわき市仮設住宅・雇用促進住宅集会所。
11/9~10 曹洞宗活動。いわき。連絡調整。立会い。行茶(傾聴)。

②救援に関する研修会について

5/13 曹洞宗全国婦人会研修会
5/13 曹洞宗神奈川県仏教会
9/5  曹洞宗宗務庁職員研修会。10月より6週連続支援活動。
9/27 神奈川仏教青年会研修会。今まで何度も支援活動実施。
9/29 曹洞宗東北管区婦人会研修会。今後支援活動を計画中。
10/24~10/25 北九州市社会福祉協議会研修会(2月下旬にも研修予定)
11/10 いわき市傾聴実践者研修会
11/17 曹洞宗関東地区研修会 永平寺東京別院

◆今後の予定

12/8~12/9 融通念佛宗活動予定。たこ焼き&行茶(傾聴)。いわき市。
12/15 曹洞宗(茨城)活動予定。行茶(傾聴)。いわき市。
12/7~12/8,12/15~12/16 いわき市復興支援ボランティアセンター運用支援。

◆今後の活動についての指針

①各加盟団体の被災地での活動をコーディネート。

各加盟団体で現地での活動を希望される場合、復興支援ボラセンでの行茶(傾聴)活動をコーディネートする。日程が決まり次第、遅くとも1週間前までに連絡をいただく。活動場所の準備。準備すべき物等についても事前に連絡する。→活動内容(例)見守り・寄り添い活動。傾聴。心のケア・交流等。(孤独死を防ぐ長期間の見守りが必要。)
▲注意事項:独自の判断で現地に行くと、すでに活動している住民の方々及び交通の妨げになる場合あり。/ボランティア保険は、事前に社会福祉協議会(全国どこでもOK)で加入を。年度末まで有効・一人720円。/活動に関しては、自己責任・自己完結が基本。/以上の点を徹底する。

②災害復興支援活動に関する研修会の実施

被災地を知る、活動を知る研修会を実施する。研修後現地での活動を計画、活動留意点等々の確認を行う。特に見守り・傾聴活動は、事前のレクチャーが必要である。不明な点は気軽に問合わせてもらう。

③寺院・組織・団体・人材等を活用した、復興支援策を企画・提案・広報。

(例)託寺所。福祉避難所。行茶(傾聴)等見守り活動。福島の子供達の一時疎開他。

④仏旗バンド頒布による救援基金の補填。23年11月28日現在で3250個在庫。

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上記のように全日仏青は3月中、各地域のボランティアセンターの立ち上げに始まり、瓦礫の片付けや各個人家屋やゴミの片付け、床下の泥出し、避難所での炊き出し等を、また「託寺所」(お寺を使った託児所)、福祉避難所の開設も行ってきました。この9月までで登録されて現地活動に参加した加盟団体僧侶だけでのべ3000人を超えています。現在も各加盟団体の被災地での活動コーディネートを中心に災害やボランティアについて研修会を行うなど精力的に活動しています。

発災当初、MLやホームページ、SNS等も利用し積極的な情報収集に当たりましたが、ライフラインが崩壊した現地から正確な情報を入手するのは困難を極めました。その状況で、まず私たちに出来たことが托鉢運動でした。本会は継続して様々な募金活動を行い、並びに縁のある寺院に勧募金をお願いして参りました。3月17日読売基金に寄付を、その後は全日仏青への寄付を継続しています。募金活動の中、流動的ではありますが正確な現地のニーズに基づいた支援物資を確定出来るようになりました。特に、被災された皆様方へ「早く確実に」届くまでの搬送方法が練られ、現地僧侶有志の協力のもと、様々な避難所に大阪にて購入した物資を届けることができました。

物資が落ち着いた後、私たち青年会に求められたのは人的支援でした。お金では片付けることの出来ない問題が現地には山積みでした。一般家屋のゴミ処理、砂泥撤去や、避難所における心のケアや仮設住宅におけるコミュニティ再生を目的とする行茶(傾聴)活動などに今まで参加して参りました。

当初はボランティアラッシュという言葉も聞かれましたが、この度のボランティア人口が阪神大震災の時に比べ圧倒的に少ないことが周知の事実となりました。特に福島県へのボランティア参加者数はあまりにも少なく感じられます。自死その他に関する心のケアを考える上でも、私たちは継続した人的支援を次に繋げていくことの重要性を肝に銘じています。

私たちが尽力する支援活動は、若輩ながらの草の根的な活動に過ぎませんが、現地において必要不可欠な活動であることと確信する上で、今後とも全力をもって邁進する所存です。常に多くの課題が山積みではございますが、今後ともご理解並びにご協力をいただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

最後になりますが、ボランティアの参加者が少なくなるこの冬に、現地における活動をご希望の僧侶の皆様は是非すぐにでもご一報下さい。支援活動のコーディネートをさせていただきます。また、尊いご寄付をご希望の皆様もどうぞご連絡下さい。早く確実に「生きる」支援金として、心してお預かりさせていただきます。

合掌

(報告者:村山博雅)

新型インフルエンザ

「発生するかどうかではなく、いつ発生するかが問題」と、専門家の間でささやかれていた新型インフルエンザ。それが実際にメキシコで豚から発生し、世界24の国・地域で2000人を越える人に感染し、44人の死者がでている(5月7日現在)。今回の新型インフルエンザは、それほど毒性の強いものでないため、致死率は高くはないようだ。しかし、今後、強毒性のものに変化する可能性はある。

 また、東南アジアを中心に感染者がでている高病原性インフルエンザが、人から人に感染する新型インフルエンザに変化するかもしれない。1918年に起こった「スペイン風邪」の世界的流行で、4000万人という死者を出して以来、人間とインフルエンザウイルスとの戦いは、ずっと続いている。そして、今回の新型インフルエンザの発生によって、その戦いは新たな局面を迎えた。そんな時代に生きる我々は、今後どう対処すればいいのか?
致死率は低い豚インフルエンザも油断はできない

コラム1

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